光と風が通り抜けることが、
私にとっての家の心地よさ。

女性誌をはじめ、企業のカタログなどで活躍するファッションスタイリストの小川夢乃さん。新しい空気清浄機を探すなか、彼女の心を刺激したのは「AIRMEGA 150」だった。COWAYの空気清浄機を自宅で使い始めた小川さんの言葉とともに、その魅力を探る。

これまで出合った作家の作品、なにげないオブジェなどが部屋のあちこちに置かれる。窓にかかるレースは祖母が編んだものやアンティークのレースをつないだもの。

子どもの頃からファッションが好きで、中学生の時にはファッションに関わる仕事を目指していたと語る小川さん。いまではさまざまな媒体や広告などで活躍するが、「もともとはスタイリストという仕事があることも知らなかったんです」と笑って振り返る。

「当時は洋服関連の仕事といえばデザイナーしか知らず、それ以外の選択肢を考えたことがなかったんです。大学を出てアパレルメーカーにデザイナーとして就職し、数年間のキャリアを経てから、自分でスタイリングを組んで商品を撮影することがありました。それがすごく楽しくて。私がやりたいことはこれだったんだ!と気がついたんです」

すぐに退職を決めた小川さんは、偶然にもアシスタントを募集していた人気スタイリストのもとで経験を積むことになる。

「いま考えるとすごくラッキーでした。わたしは昔から世界観を持ちながら服を着ることが大好きでした。それがようやくスタイリストという仕事に結びついたんです」

古い木造住宅に手を加え、天窓や吹き抜け、新設した窓などで光と風をふんだんに取り込むようリノベーションした。

小川さんの洋服を楽しむ感覚は、家にも反映されていると言う。小川さん一家が住むのは、夫の親戚が長く暮らした家をリノベーションした住まいだ。もともと和風の造りだったが、壁や天井の一部を取り払って吹き抜けを造り、新しい窓を取り付けて光を取り込んだ。

「たとえばここがヴィンテージマンションだったら、まったく別のインテリアになっていたでしょうね。もちろん私自身が好きな家具や雑貨を購入しているんですが、空間に合わせてコーディネートしています。リビングルームはもともと和室だったから、それに合うよう自然とチーク材の家具を選んでいて。結婚前から夫が暮らしていた家なので、彼が持っていた家具も使いながら、足りないものを加えていったんです」

そう言いながら小川さんが指差すソファにはいくつもクッションが置かれている。何を加えるとより良くなるか。服のコーディネートと同じ感性で家を育ててきた。

左/トレードマークでもあるメガネコレクションの一部。その日のファッションや全体のバランスを見て決める。
右/料理が趣味という小川さんが家で長い時間を過ごすのはキッチン。レシピ通りというよりも手元にある野菜などで自己流のメニューを作ってしまうと笑う。

フラワーベースに飾るのは子どもたちとつくったレゴの花。

「家をリノベーションするときも、建築家には古民家風や山小屋風のように○○風のデザインにはしないようお願いしました。それは服のコーディネートにも言えることで、わたしは何風でもなくありたい。どこか違和感があるけれど調和は取れている……そんなスタイルが好きなんです」

最近、自宅とは別に新しい事務所を構えたことから空気清浄機を探していたという小川さん。店頭で実機がディスプレイされていた「AIRMEGA 150」を見て、シンプルなデザインに惹かれたという。まずは自宅で使ってみようと、選んだ色は新色のネイビーブルー。この日、偶然にも着ていた藍色のワンピースによく似合う。

「私にとって家の心地よさは光、そして風が抜けることで決まります。空気のこもった場所が苦手で年中窓を開けていたくて、毎朝起きたら、とにかくすべての窓を開けたい。けれど新しい事務所は都心のマンションの一室で窓も少なく、風の通りを良くするためにも空気清浄機がほしかったんです。色は偶然ですが、見渡してみると家のアクセントカラーにブルーが多いですね。無意識に好きな色なのかもしれません(笑)。実際に自宅に置いてみると空間とよく合っています。デザインはシンプルでソリッドですが、操作音がチャーミングなんです。そのギャップもいいですね」

左/「AIRMEGA 150」の操作音がかわいらしいと小川さん。
右/プレフィルターは簡単に取り外しができ、水で洗ってお手入れできる。

階段室に飾られた子どもたちの図画工作。家のいたるところに子どもの作品が飾られる。

そしてなにより気に入っているのが、お手入れが簡単なプレフィルターだ。正面右上の「COWAY」のロゴが付いたハンドルを引き上げると、フロントカバーを開けずに、簡単にプレフィルターを取り出せる。

「このプレフィルターを自分で水洗いができるのが気持ちいいんです。私はなんでも水洗いをしたいタイプなので、自分で洗えてきれいになっていることを実感できるのはうれしい。しかも洗い終わったプレフィルターを空気清浄機の前面に引っ掛けて乾かせるのも便利です」

東日本大震災後、これまで安全安心とされていた価値観が小川さんの中で揺らいだ。以前から所有していた空気清浄機も、子どもを出産したことをきっかけに購入したものだという。

「水も空気も当たり前に安全だと思っていたけれど、そうじゃないという危機感に直面しましたよね。いまも食材や調味料などはなるべく信頼できるものを選びますが、家族で外食を楽しむこともあります。すべてを制限しようとは思わないけれど、家族での暮らしにはなるべく納得のいくものを選びたい。『AIRMEGA 150』は、たとえばキッチンで料理をしたり、子どもたちが帰ってくると、音を立てて動き出したりするところに、働いているなという安心感があります。でも、食事の美味しいニオイやルームフレグランスには反応せずに、いい香りは消さないなんて、よくできているなと驚きます」

子どもたちとの時間を大切にしたいと語る小川さん。

子どもが産まれたあと、働き方を変えていったと振り返る。それは変えざるを得なかったからだと苦笑するが、いまも多くの仕事は子どもたちの不在時に済ませるようにしながら、時に早朝からロケ撮影に出ることもあるという多忙な毎日だ。

「ヘルシーな生活を送りたいし、なるべく自然体でいたいという意識は強いのかもしれません。それは家にも表れていて、これからも余白とよどみなく風が流れるところを大切にしていきたいんです」

いろいろな要素を巧みに取り込みながら、どこか強い心を持った小川さんの世界観は、おおらかでいて、心地よい。いつも爽快な風が流れるような温かい空間に、COWAYの空気清浄機AIRMEGAがそっと佇んでいる。

写真・竹之内祐幸 文・山田泰巨