風通しのいい家に、
心地よい空気を送り込む。

南青山のギャラリー「イートミー ギャラリー」のマネジメント、台所用固形洗剤「ミスターQ」ストアの代表、そして親しい友人たちを中心としたインテリアコーディネート業といった幅広い仕事を手がける関田四季さん。コロナ禍以降は仕事の多くをリモートでこなし、多くの時間を葉山の丘に立つ風通しのよい家で過ごす。移り住んで6年目を迎える住まいにやってきた加湿空気清浄機「AIRMEGA 250H」との暮らしについて話を聞いた。

玄関から続く開放的な子ども部屋。庭に面してベンチを備え付け、戸のない空間に。成長とともに改装を考えている。

もともと都内に住まいを構えていたが、夫婦共通の趣味であるサーフィンのために海へ通ううち、自然と近い暮らしを望むようになったと家づくりのきっかけを振り返る。2人目の子どもが生まれ、その想いがますます強くなるなかで現在の土地に出合った。戸建てをリノベーションした東京の住まいを離れ、葉山の高台にある住宅地に引っ越したのは2016年のことだ。以前の家でリノベーションを手がけた建築家に設計を依頼。親しい間柄にある彼との打ち合わせを重ねて生まれたのは、家のなかを柱と壁でほとんど仕切ることのない風通しの良い家。「子どもたちがとにかく動き回れるような空間がいいと最初から望んでいたんですが、キッチンからすべてが見渡せるような家になりました」と関田さんは言う。

関田家は冬になると網戸をすべて外す。網戸のない窓からは、海、空、そして山の緑が美しく見える。特等席で丸くなる猫たち。

ハワイの古いコンドミニアムを思わせるダイニングルーム、アアルトが設計した住宅にヒントを得た窓辺のベンチ、アメリカ西海岸にあるミッドセンチュリーの住宅を彷彿とさせる素材使い。リビングに置かれたハンス・ウェグナーのソファ、子ども部屋にはアルヴァ・アアルトのテーブルといったマスターピースに加え、デザインマニアが唸るような家具や照明が家の端々に置かれ、そこにアートやオブジェが加わる。夫妻がこれまでに出合ってきたさまざまな要素が自然とミックスされた家だ。

関田家は、四季さんと夫、息子、娘、そして2匹のベンガル猫からなる。取材時に2匹の猫は日当たりのいい2階の主寝室でのんびりくつろいでいたが、普段は自ら窓をあけて家の内外を自由に出入りする行動派。そのたびに外から入る塵埃が気になって……と関田さんは笑う。さらに住環境が変わったことで、「東京よりもはるかに花粉が多くて。でもこれだけ緑豊かな環境ですから、それは受け入れていくべきことですよね。だからこそ空気清浄機があると心強いし、使い始めてからは必須だと感じています」と続ける。

左/中央に光るLEDのリングの色は空気の状態を示し、PM2.5の濃度も数値でお知らせする。
右/タッチパネルなど、いずれも直感的に機能が理解できるので、使い勝手がいいと話す関田さん。

関田さんの住まいは南に大きな窓があり、冬でも強い光が差し込むので温かい一方、昼夜問わず乾燥が気になるという。しかし「AIRMEGA 250H」を使い始めたことで、そうした問題が一気に解決したと話す。

「空気をきれいにしてくれるうえに加湿もしてくれるので頼りになるんです。私が家電に望むのはデザインされた表情ではなく、黒子としての存在。とにかくシンプルでいてほしい。実際に使ってみるとシンプルなんだけど、どこかかわいらしさがあって愛着も湧いてきました。また、シンプルといえば操作がとても簡単。空気清浄機と加湿器の機能をもっているので一日中つけっぱなしです。私たちが不在でも猫は家にいるし、いつスイッチを切るのがいいかわからなくて……実際はどう使うのがいいんでしょうか」と関田さん。常につけたままにしておくのは、じつは正解。「AIRMEGA 250H」のおまかせモードでは、お部屋の空気の状態と明るさに合わせて、空気清浄と節電に最適なモードに自動で切り替わる。

「眠っている時も目覚めた時も空気がきれいなのはうれしいですよね。週末は一年を通して家族でアクティブに過ごすことが多いので、不在時も空気が滞留することなく循環していると聞くと安心感があります」

左/給水タンクをチェックする関田さん。水が足りなくなったときや、加湿機能を使わずにタンクに水が6時間以上残った状態のままになっていると、前面の丸いマルチ表示窓に通知される。
右/グリーンの部分が加湿フィルター。4カ月ごとに交換が必要で、利用頻度の高い冬期(11月~2月)は2カ月ごとの交換が推奨されている。

また関田さんが気にしていたのが加湿機能の衛生面だ。

「家電は一見して仕組みがわからないことも多く、特に加湿器は衛生面に配慮されているのかわからないものが多いと感じていました。でも、今回は説明書を読んで安心できたんです。使い始めてからは変化に敏感なのか、娘がいままでと空気が違うねと言うんです(笑)。確かに私も空気がクリアになったように感じています」

さらに「AIRMEGA 250H」は家族の日常に溶け込みはじめた。「娘がよく空気清浄機を観察してくれて、水がなくなると報告してくれるんです。乾燥する季節なので、家にいるときは加湿機能を一日中使っているのですが、前面の表示窓に給水お知らせランプが付くので分かりやすく、給水タンクの出し入れも簡単です」と関田さん。

「リビングのほかに2階の寝室でも使ってみました。我が家は構造的に空気や匂いが2階に上がっていくんですが、料理を始めると運転音が聞こえてきて、普段意識しない空気の流れを実感することができました。なにより猫は家の中で一番気持ちのいい場所を知っているといいますが、試しに寝室に置いて以来、気がつくと彼らは寝室に向かうようになったんです」

週末になると夫が手入れをするという庭には、さまざまな植物が生い茂る美しい風景が広がる。奥にはテントタイプのサウナを設置し、週末に楽しむことも。

関田さんはいま、自宅で多くの時間を過ごす。平日は家で子どもの帰りを待つ一方、都内で仕事があるときには夫がリモート作業に切り替えるという。転居、そしてコロナ禍以降のライフスタイルの変化に合わせ、自然と暮らし方もヘルシーなものに変化していった。

「これまではいろいろな仕掛けを作ったり提案したりして、それを楽しみながら仕事をしてきました。でもいまは、もう少し私個人の内側にあることにフォーカスした、パーソナルな仕事のあり方を考えています」

風通しのいい家で快活に話す関田さん自身もまた、風通しのいい生き方を重ねてきた人物だ。その日々に「AIRMEGA 250H」が、より心地よい風を送り込むことだろう。

写真・竹之内祐幸 文・山田泰巨